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S様邸(品川区戸越) フルリノベーション

住宅リノベーション

東京都品川区 / 1LDK

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夫婦+子ども1人のためのマンションリノベーション。一般的な65㎡のマンションの一室をフルスケルトンにして改修する計画である。求められたのは、「シチュエーションに応じた適度なつながり感を生むこと」「子どもの成長に応じて、場所ごとの使い方を考えられること」であった。

マンションのプランニングは、スペースを機能ごとの部屋に分割し、扉の位置を考える形で出来上がっている。これは都市に住む核家族を効率的に限られたスペースに住まわせる、不動産上の戦略であっただろう。しかしその方法では、スペースのつながりも、フレキシビリティも損なわれてしまう。部屋に区切ること無く、部屋をつくることは可能だろうか?

限られた空間の広さ・フレキシビリティを最大限享受するためのシンプルな方法は、全て取り払ってワンルームにすることである。その後に、どうやって住むか考えたい。トイレや風呂、収納のようなものはボックスにして配置する。ボックスの大きさや位置を微調整することで、残ったスペースはひとつながりでありながら、ボックスの存在感によって、遮られたり、開放的になったり、それぞれ異なった性格を持ち始める。よりプライバシーが求められる場合には、その隙間にガラスをはめたり、扉を付けてやればいい。

空白となったスペースを占めるのは大きなテーブルだ。大きなテーブルも、ワンルームと同じくフレキシブルな使われ方を可能にする。食事、家での仕事、子どもの勉強など、家族の様々な活動が同時に起きるプラットフォームになるだろう。

企画:施工:株式会社QUMA
設計:向山裕二(QUMA)
撮影:Toshiyuki UDAGAWA