ゆるやかな仕切りが生み出す、光と風と心地よさ

リノベ前は、玄関など窓がない場所は暗い印象のある物件でしたが、「光を感じる暮らしがしたい」というお施主様のご要望にお応えできるよう、間取りを設計。リビングのアール壁や、天井まで完全に仕切らない壁を取り入れることで、光や風が気持ちよく通り抜ける家になりました。 インテリア好きなお施主様が既にお持ちだった家具や、こだわりの雑貨を拝見し、お好みに合うようにナチュラルなデザインを意識しています。

設計士のこだわりが、さらに心地良く暮らすための細かなデザインです。例えば、ダウンライトは暗いところと明るい所ができるように位置を調整し、リラックスできるように設計。 R壁の前はお子様のおもちゃを置くことを想定して床の高さを切り替えています。 キッチン上の梁はあえて塗装をしないことで、むき出しのダクトレールとの調和を保つようデザインしました。

物件を探すところから、QUMAがお手伝いをさせていただきました。内見を同行したり、もともと住まわれている家で打ち合わせをしたため、お施主様のイメージや暮らし方、好みを掴むことができ、物件が決まった後の打ち合わせもスムーズに。具体的に使いたい塗料があったりなど、お施主様のこだわりが強かったため、ご要望はできるだけ叶えながらも、実際に暮らすと住み心地が悪くなってしまうものなどはしっかりお伝えし、“お施主様が心地よく暮らせること”がぶれないように、プランを決めていきました。

リビングの塗装壁や無垢フローリング、キッチン回りの造作など、家族が過ごす時間の多いLDKにはコストを掛けました。その代わり、寝室や子供部屋の床材、ユニットバスなどはグレードの高くないものを選択。間取りについてもLDKを広くとり、その代わり、洗面所は廊下と兼ねて仕切りはカーテンにすることでスペースを節約。コストもスペースもメリハリのある家に。