リノベーションにかかる期間はどのくらい？完成までの流れや費用相場も解説

リノベーションに必要な期間は、工事期間だけではありません。打ち合わせや物件探しなど、全体の流れをイメージできれば、かかる期間も想像しやすくなるはずです。
ここでは、「これから物件を探す場合」と「購入済の場合」に分けて、リノベーションの流れをお伝えします。

１．ヒアリング

リノベーション会社に、リノベーションで叶えたいことやできることを整理してもらい、費用のおおまかな金額を出してもらいます。

２．物件探し

不動産会社を介して、ヒアリングで整理した条件にあった物件を探します。物件の目星がついたら、リノベーション会社にも内覧してもらい、希望が叶えられそうかチェックしてもらいましょう。

３．プランニング

要望と物件をもとに、リノベーション会社にプランを出してもらいます。フルリノベーションの場合、一般的に2～3ヶ月の期間がかかります。

４．詳細決定・見積

現地調査を経て、配管や設備などプランの詳細を決定していきます。この段階になると実際の支払い金額に近い見積が出せるようになります。

５．請負契約の締結・工事開始

プランの最終チェックを行い、見積書の内容や金額に問題がなければ契約します。工事期間はフルリノベーションで2ヶ月半～3ヶ月程度になります。

６．完成・引き渡し

工事が終了し仕上がりなどを確認したら、引き渡しとなります。アフターメンテナンスが手厚い会社を選んでおくと、完成後も相談ができ安心です。

現在お住いの物件や、すでに購入済の物件をリノベーションする場合も、大きな流れは上と同じで、「２．物件探し」が不要となります。

持ち家をリノベーションする際、気を付けたいのが工事中の「仮住まい」について。仮住まいの費用や移るタイミングなども家族で相談しておきましょう。
仮住まいの選択肢としては、賃貸住宅のほか、ウィークリーマンション・マンスリーマンションやホテルなどが考えられます。

「フルリノベーション」とは、既存の間取りをそのまま活かしつつ、家全体に手を入れるリノベーションのこと。部分的なリノベーションより、期間は長く費用は大きくなります。
戸建てかマンションかによって違いがあるので、両方のパターンをしっかりチェックしましょう。

戸建ての場合、費用相場は1,200〜1,500万円。床・壁・天井をすべて取り払って、間取りを一から造り直すスケルトンリノベ―ションの場合は、さらに費用が高くなります。
また、築年数が古いほど修繕しなければいけない箇所も多くなるため、費用はより高くなる傾向にあります。

期間は、目安として打ち合わせから着工までが2～3ヶ月程度、工事にかかる期間が3～4ヶ月程度で、全体で半年～1年弱くらいと考えておくとよいでしょう。

マンションの場合、費用相場は700万円〜1,500万円。こちらもスケルトンにするケースや建物の築年数が古い場合は、費用が高めになります。

期間は、工事前が1～3ヶ月程度、工事期間が2～3ヶ月程度で、全体で約6ヶ月。
マンションはフルリノベーションでも、手を加えるのは専有部分のみなので、一戸建てよりは工期が短く済む傾向にあります。

次に、キッチン・トイレ・床など部分的にリノベーションしたい場合の期間と費用を見ていきましょう。

▽場所別　かかる期間と費用

リノベーション箇所	期間の目安	費用相場
キッチン	1週間～1ヶ月	40〜100万円
お風呂	1週間	40〜120万円
洗面	1日～1週間	10〜40万円
トイレ	3日～1週間	10〜30万円
床	2～3日	15〜60万円
天井・壁	1日～1週間	20〜40万円

キッチンのリフォームにかかる期間は、位置を変更するかどうかによって変わります。元あった位置でキッチンを取り替えるだけであれば、1～2日で工事は完了します。

キッチンの位置を移動する場合、配管や電気配線の工事や、以前キッチンがあった部分の内装工事も必要です。2週間から1ヶ月はかかると考えましょう。

キッチンの位置を移動するかしないかや、設備のサイズ・グレードなどによって、費用は大きく変わります。

ユニットバスから新しいユニットバスに入れ替えるなら、必要な工期は3日～4日程度。在来浴室からユニットバスへの変更は、基礎工事が必要になるため、1週間ほどの時間が必要です。

通常のユニットバスなら、100万円を超えるケースはあまりありません。

洗面台の交換は1日程度で完了します。壁紙や床材など、洗面所全体に手を入れたい場合は、3日～1週間程度みておきましょう。

メーカーの既製品は使わずに、オリジナルを希望する人も多く、カウンターの素材や洗面ボウル・鏡・照明などのアイテムによっても金額は前後します。

トイレは、本体の交換のみであれば1日で十分ですが、和式を洋式にする場合、2日程度かかります。温水洗浄便座を使うためにコンセントの配線が必要になったり、壁や床を張り替えたりする場合は、3〜5日はみておきましょう。

費用は、タンクの有無やウォシュレット機能など、商品の種類によって変わります。

床の張り替えは2～3日が目安です。床暖房を交換する場合、床も張り替えることになるため、3～4日かかります。

床材には、フローリング・フロアタイル・クッションフロア・モルタルなどさまざまな種類があり、どれを選ぶかによって金額が異なります。

天井や壁のクロス張り替えは、1室だけなら1日から2日あればOK。施工する部屋が多くなれば、その分時間がかかります。

クロス・塗装・左官・タイルなど、仕上げ方によって費用も上下します。

ここからは、QUMAにご依頼いただいたお客さまの事例を紹介します！期間のほか、こだわりポイントも参考にして、あなたのリノベーションのイメージを膨らませてみましょう。

物件探しからリノベーションまで、ワンストップでQUMAに依頼されたF様。半年の期間（打ち合わせ3ヶ月、工事3ヶ月）をかけて、中古マンションをフルリノベーションされました。

LDKは広々とした開放感を大切に、2つの居室の壁を取り壊しました。角部屋ということもあり窓が多く、気持ちのよい風と明るい日光が入ります。

奥様がとても気に入っているというのが玄関からリビングをつなぐ、アール状の壁。ドアがないことで、全体が見渡せ開放的な雰囲気になっています。上部には空調や採光を調節できる、ロールスクリーンが収納されています。

ステンレス天板と造作棚でつくった広々としたオープンキッチン。奥行きのある天板が家事をスムーズにします。オープンキッチンは、自然と人が集まる場所になるのも魅力です。

間取りBefore→After

お子さまの誕生をきっかけに、2LDKのマンションをリノベーションされたT様。
リノベーション期間は約7ヶ月（打ち合わせ4ヶ月、工事3ヶ月）です。

QUMAの子育て世代の担当者と打合せをかさね、「家族のコミュニケーションが生まれる家」を完成させました。

LDKの隣を子ども部屋にしたことで、別の空間でも自然とお互いの様子が伝わります。収納は可動式の扉で仕切りすっきりと。扉を開けば、学習机も置ける広い空間として使えます。

メリハリのついた収納の工夫はキッチンにも。上の吊り棚は見せる収納として、お酒のボトルがディスプレイされています。

間取りBefore→After

物件購入から4年越しに水回りをリノベーションされたN様。設備を入れ替え、暮らしやすさをアップさせるのと同時に、壁紙やタイルで好みの雰囲気のお部屋に仕上げました。

リノベーション期間は約8ヶ月（打ち合わせ7ヶ月、工事1ヶ月）です。

日々の快適さを追求したキッチン。食洗機やトースター機能のついたIHグリルなど、不便を感じていた部分をこだわりの設備に一新しました。

特に選ぶのに時間をかけたのが、コンロ回りの素材。お二人の暮らしぶりから「掃除がしやすいかどうか」という観点で、清潔に保ちやすいマグネットパネルをご提案しました。

お風呂は換気扇が付いておらず湿気も溜まりやすかったため、配管を整備。洗い場や壁は、凹凸があまりないものにすることで掃除のしやすさを意識しています。

洗面所のタイルは奥様こだわりの意匠。タイルの配置図を作成し、職人さんへ伝えました。

ご家族から譲り受けた家具も活かしながら、ワンルームリノベーションを行われたN様。
半年（打ち合わせ3ヶ月、工事3ヶ月）の期間をかけて、思い入れのある家具の表情が引き立つ“自分だけの心地よい暮らし”の空間を実現されました。

部屋のベースは壁紙や内装を飾り立てすぎずシンプルに。お母様から譲り受けたというアンティーク家具の数々が調和し、落ち着いた雰囲気を感じさせます。

お気に入りポイントのひとつが、大型鏡とリンクさせたアーチ型の廊下部分。ちょっとしたスパイスが加わることで、ワンルームでも単調な印象になりません。

間取りBefore→After

リノベーションにかかる期間は、物件や工事する範囲によってさまざまです。物件探しやどのようなリノベーションをするかに迷われたら、ぜひQUMAにご相談ください。

QUMAではお客様とのお話の中で、理想とするリノベーションのイメージを一緒に整理し、お一人おひとりにぴったりなプランをご提案しています 。インスタグラムでもたくさんのリノベーション事例をご紹介していますので、ぜひフォローして、イメージ作りの参考にしてくださいね！