スケルトンリフォームとは？何ができる？メリットデメリットを含めて詳しく解説します！

「スケルトン」とは「骨組み」を意味することからもわかるとおり、スケルトンリフォームとは「床、壁、天井をすべて取り払って、躯体のみの状態にして、間取りを一から造り直す大掛かりなリフォーム」のことをさします。躯体にすることで、排水管などにも手を加えることができるため、通常のリフォームでは難しい水回りの移動を伴う間取り変更も可能です。

スケルトンリフォームは、マンションか戸建てかによってリフォームの範囲に違いがあります。
マンションのスケルトンリフォームでは、コンクリートの地肌が見えるところまで、住戸内をすべて解体・撤去して、一から間取りを造ります。
戸建てのスケルトンリフォームでは、基礎や梁、柱といった建物の基盤だけを残して、屋根や外壁も含めて住戸全体を解体・撤去し新たに間取りを考えていきます。スケルトンリフォームと似た言葉にフルリノベーションがありますが、同じ意味で使われています。

「フルリフォーム」の場合は、既存の間取りをそのまま活かし、壁紙を変える、水回りの設備を入れ替える、といった表層部分の総入れ替えを行うリフォームです。基本的に間取りは変えずに行います。配管や間取りをそのまま活かして行うリフォームです。

スケルトンリフォームは、大掛かりな工事を伴うリフォームです。一度解体してしまうと元に戻すことができないため、スケルトンリフォームのメリットとデメリットの両方をよく理解し、納得してから行うことが大切です。 スケルトンリフォームのメリットとデメリットについてお話ししていきます。

①間取りが変えられる
スケルトンリフォームは、マンションならコンクリートの躯体、戸建てなら基礎や梁、柱といった建物の基盤だけ残してすべてを新しく一から作り上げます。そのため、注文住宅のように自由に間取りを変更することができる魅力があります。自分や家族の暮らし方に合わせて、一から間取りを考えることができるのは、スケルトンリフォームならではの大きなメリットです。

②劣化した配管を新しくできる
通常行うリフォームですと、目に見えている壁紙や水回りの設備など部分的に新しくするため、配管には手を入れることができません。しかし、スケルトンリフォームの場合は、劣化した配管を入れ替えたり、修理したりと、通常ですと目に見えないところまでも新しくすることができます。新築の住宅以外ですと、配管を入れ替えたり配置を変えることはスケルトンリフォームでないと行うことはできません。

③耐震補強や断熱対策ができる
建物をスケルトンにすることで、最新の機能や設備を追加できるのもスケルトンリフォームの特徴です。
例えば、気密性に欠けて寒い、結露に悩んでいるという住宅なら、壁や床下、天井裏まで断熱材や気密シートを入れ、断熱性・気密性を高めることができます。戸建の場合は、地震への備えが不安な場合、基礎にコンクリートを打ったり、耐震性の高い金物で柱を補強したりと、部分的なリフォームに比べて安心感のある耐震補強も行うことができます。

④新築や建て替えに比べてコストを抑えることができる
スケルトンリフォームをすると、内装（戸建の場合は外装も）はほぼ新築同様になりますが、新築や建て替えに比べれば、コストを抑えることができます。また、壊して立て替えるよりも出る廃材なども少ないため地球環境的に優しいというメリットもあります。

⑤現在の建物の面積を保ったままリニューアルできる
築年数が古い戸建て住宅の場合、現行の建築基準法ではNGとされる建て方をしている場合があります。
こうした住宅の場合は、一度更地にして建て直そうとすると、現行のルールが適用されてしまい、建てられる敷地面積が少なくなり既存の建物の面積よりも狭くなってしまうことがあります。スケルトンリフォームであれば、現在の住宅の専有面積を保ったまま外装・内装を新しくすることが可能です。

続いて、スケルトンリフォームのデメリットをご紹介します。

①部分リフォームに比べて費用がかかる
建て替えや新築に比べればコストを抑えやすいスケルトンリフォームですが、部分リフォームに比べれば、当然ながら高額になります。自由にできることが多い分、やりたいことも増え、予定外のコストが発生することも多くなりがちな点には注意が必要です。

②一時的な引越しが必要
スケルトンリフォームは、大幅な間取り変更や配管の交換などを行うため、リフォームする家に住んだまま行うことができません。仮住まいへの引越し費用、仮住まいからリフォームが済んだ後の家に再度戻ってくるための引越し費用など、リフォーム以外の費用が発生します。

③工期が長い
スケルトンリフォームは、部分リフォームに比べて工事の範囲が広く、大掛かりな工事になるため工期が長くなります。工期は家の大きさや搬入・搬出口の広さによっても異なるため、一軒一軒で工期が異なります。必ず、依頼するリフォーム会社に、スケルトンリフォームに必要な工期の目安を確認した上で、余裕を持って予定を組むことをおすすめします。

④リセールバリューが落ちる場合もある
スケルトンリフォームには、一から間取りを考え住む人に合わせた間取りや設備を選んでいくため、そのかたの趣味が色濃く反映される傾向があります。個性的すぎる間取りにすると、良いと思う人が限定されるため、買い手がつきづらくなる場合もあります。将来的に物件を手放す予定がある場合は、多くの人が受け入れやすい内装・外装にするとリセールしやすくなります。

スケルトンリフォームはこんな人におすすめ

現在の家の間取りに不満がある方や、暮らしにくさを感じている方にはスケルトンリフォームがおすすめです。部分的なリフォームや外観だけのリフォームでは家全体の間取りを変更して快適な住まいを作ることができないからです。 家は、住んでいるうちに家族の状況が変わり、当初は快適だったとしても不便さが生まれることがよくあります。子どもが生まれ子ども部屋が必要になったり、親と同居することになったり、逆に子どもが独立して必要な部屋が減ったりといった、家族の変化や暮らし方に合わせた間取りに変えると、より快適性が高まります。

耐火性能や耐震性能など、家の性能そのものに不安がある場合も、スケルトンリフォームなら既存の住宅を活かしたまま性能を向上させることができます。家の内部の構造まで手を入れることができ、古い家でも現行基準の耐火・耐震性能を備え安心して暮らすことができます。機密性が悪く寒い、結露に悩んでいる、ジメジメして困るなどのお困りごとも解決することができるのです。

スケルトンリフォームの事例

最後に、QUMAでのスケルトンフォームの事例をご紹介したいと思います。
どちらの事例もスケルトンリフォームならではの理想のお住まいになっています。

「生活の流れを気持ちよく行いたい」というご希望で、ご自身の生活の流れに合わせて物の収納場所を設けたり、掃除・洗濯・料理などの家事をスムーズに行えるようにキッチンや水回りの設備を配置していった生活動線にこだわった事例。
住まいに合わせるのではなく、暮らしに合わせたお住まいなので、片付けの時間が減ったり、朝の準備時間や就寝準備などを気持ちよく行えるお住まいになっています。

築50年という比較的古く、解体しないとわからないことも多い物件でした。そのため、早い段階から解体工事を進め、並行してお打ち合わせを行いました。弊社の方で細かなスケジュールを組み随時お打ち合わせを重ねたことで、お施主様にも安心していただくことができました。また、このように物件に合わせて解体工事を先行して進める方法を行うことで、物件の構造を最大限に活かしつつ、家族で過ごす時間を大切にしたいというお施主様のご希望を大切に考え広々としたリビング作りを実現することができました。
アクセスも良く将来の住み替えもしやすい東京都心の限られたスペースを最大限に生かすために廊下を無くした間取りにしました。

プランが決まってからではなく解体工事と打ち合わせを並行して進めたことで、短期間で効率的に進めることができました。QUMAで詳しいスケジュールを立てしっかりと確認しながら打ち合わせを進めたため、お施主様にも安心していただけました。

「住まいを資産として持つ」ということを考え始めたKさま夫妻は、愛犬と快適に暮らせるように都心の大きな公園が近くにある立地を選ばれました。築年数が経っていたこともあり、配管は全て交換して自由な間取りにされました。愛犬のお世話スペースやキッチンなど水回りの場所も暮らしに合わせた間取りとなってます。配管を全て入れ替えたことで、長くお住まいになる際にも安心です。

QUMAに相談してみよう

QUMAでは経験豊富なスタッフが多数在籍しています。
スケルトンリフォームを行う場合、解体工事の現場をお客様と一緒に確認しながら工事を進めていきますので、安心してお任せください。スケルトンリフォームの直接的な工事に関することだけではなく、仮住まい探しのサポートも行っております。効率的にお打ち合わせを進められるように、物件に合わせたスケジュール管理も行っておりますので安心してお任せください。スケルトンリフォームが気になる方はぜひ、お気軽にご相談ください。お待ちしています。