壁塗装に挑戦!思い出と個性がつまった二人だけの「リノベ×DIY」空間。
世田谷区下馬のマンション。山登りにキャンプとアウトドアが大好きなご夫婦とQumaが作り上げたのは、ラフ感とオシャレさが気持ちよく合わさったような二人らしい空間です。 自ら壁塗装にも挑戦し、思い出の詰まったリノベーションとなりました。
「DIY」という言葉に馴染みも深くなってきたこの頃。
中古マンションのリノベーションにおいても、お施主様自ら壁塗装をしたり棚作りに挑戦したりする「リノベ×DIY」の事例も増えてきているようです。
自分たちでやるからこその手触り感や愛着が生まれるDIYの楽しさと、
プロの意見と自分の願望を掛け合わせて空間をつくるリノベーションの楽しさ。
「リノベ×DIY」は、自分たちでやってみたいこととプロに任せることを分けて、より楽しく空間をつくる新しい選択肢。
実際、費用面はどうなの?どのぐらい大変なの?自分たちでやっちゃって大丈夫?などなど……
お二人が実際に体験したことを赤裸々に、楽しく笑いも交えてお話ししていただきました。
リノベ前のストーリー
物件を見ることが趣味の旦那様
東京都世田谷区の風通しの良いマンション。都心部に近いながらも落ち着いた雰囲気のあるエリアで、一軒家なども多く立ち並びます。
物件を見るのをちょっとした趣味のようにしていた旦那様。
「ずっと賃貸で住むのはもったいないな、と思っていて。最初は家の近くにふらっと見に行ったりしてましたね。それでも高すぎるなあとか、この先オリンピックもあってどうなるかわからんなあとか考えながら、新築をみたり15年以内の住宅控除がつきそうなのを見たり、リノベ済みは見たり」と話します。広域でゆるく長く、自分に合いそうな物件を探していたのだとか。
賃貸にお住まいのときにも、出来る限りのアレンジやDIYを楽しんでいたというお二人。
物件探しにおいても、リノベーションをする前提で探していきました。
そんな中で今回の物件に出会い、エリアと職場のアクセス・新耐震で鉄筋・価格・広さ・眺望の条件が揃い、購入を決断。
今までの物件では、広さや眺望・間取りに何かしらの気になるポイントがあった奥様。しかし、この部屋だけは「リノベ前でも良い!」と思えたそう。旦那様も奥様の反応を見て「これはかつてなかったな」と感じ、話をすすめることに。
こだわりポイント
コストも個性も妥協しない部屋
二人が描いていたイメージの雰囲気や色味を聞いたうえで、Qumaスタッフからもリノベのプロとして提案し「リノベ×DIY」でつくりあげたLDK空間。
コンクリート調のグレーを取り入れたり、キッチン収納は飾り棚の割合が多く、ラフでカジュアルな雰囲気に。そこに窓枠やドア、レールなどに黒を取り入れることで全体を引き締めて無骨さをプラスしています。
ご夫婦が手掛けたのは、壁と窓枠の塗装・キッチンのタイルとスパイスラック・トイレ/洗面/寝室の飾り棚。
その他には旦那様がDIYで作ったというコンテナなどが活用されています。
オープンなキッチンは、システムキッチンを採用せずに造作でつくりあげたもの。コンロ・シンクが別にあるⅡ型キッチンを採用し横幅をコンパクトにすることで、リビング・ダイニングを圧迫せずバランス良く収まるようになりました。
キッチン横には天井までの収納と、コンロ下も扉のない収納棚を採用。旦那様がDIYで作ったという引き出しコンテナが並び、二人の個性が光ります。
「味がでるし、自分の置きたいってところにものを置けたりするのが良いですね。システムじゃなくて大丈夫かな?とも思ってたけど、意外に全然良い!っていうのは驚きでした」と奥様。
お二人が自ら塗装した壁・天井はモルタル風に。
「このままだとよくある感じになっちゃう!?リビングスペースの天井に何かひと味加えたい!」というお二人にQumaスタッフが提案したのは木材を貼ること。旦那様が質感とコストどちらも妥協のない無垢のスライス材を見つけ、貼ることに。期待通りにちょっとした個性を演出しています。
モルタル風のグレーの壁は部屋全体に落ち着きを足してくれる他、コーヒースタンドやギャラリーのような無骨さが映えるオシャレな空間を作り出しています。
塗装やDIYにまつわる楽しいエピソードはこのあとの「リノベの思い出語り」コーナーで語っていただきました。
部屋全体の開放感と広々とした雰囲気をつくることができる内窓。壁の圧迫感を軽減すると同時に、日当たりの良い方から採光して玄関へ光を送り込むこともできるメリットがあります。
「家に来てくれた友人が、明るくていいねって、ここから写真撮る人とかもいますよ(笑)」と楽しげに紹介してくださいました。
内窓のフレーム・ドア・ダクトレールもアイアンをイメージして黒で統一。ヴィンテージ感を引き立てます。
山登りやキャンプが大好きだというお二人。たくさんのアウトドアグッズをしまい込むために寝室の奥はウォークインの収納を設けました。「これがなかったらと考えたら恐ろしい!」と言うほど活用していただいているよう。
自分たちが何を持っているか、持ち物を把握した状態で収納の大きさを自分サイズに調節できるのもリノベの大きな魅力のひとつです。
思い出話
Qumaとリノベの思い出語り
Quma 壁を自分たちで塗ることになったのはなぜでしょう?
旦那様 お金のことを考えた結果ですね。
本当は打ちっぱなし風にしたかったんです。
でも「3階とはいえ最上階で熱がこもりやすいから打ちっぱなし風の塗装をするべきですね」という話になって。
コンクリート塗装はコストが気になったので、塗れる壁紙を張ってもらって自分らで塗ることにしたんです。
Quma 率直に、塗ってみてどうでした?
旦那様 楽しかったですよ!!
Quma 旦那様のご両親も来られて一緒にやったとか…?
旦那様 そうなんです!
親はそういうのが好きなので、実家はサンルーフつくったりとか、自分達でリノベしたり改造され放題なんです。
そういう環境があったので、自分で壁を塗るのとかになんの抵抗もなく出来たっていうのもありましたね。
2週間分の土日を使って、計4日間で完成しました。
Quma なるほど〜。そんな背景があったんですね、旦那様のご実家も見てみたい!
旦那様 でも、DIYやると想定と違うっていうことは多々あって。
コンクリートの塗装も難しかったね。やり方間違えちゃって全体的に暗くなってるんです。本当はもう少し明るくしたかったんだけど。
奥様 塗りすぎたんだよね…
旦那様 重ね塗りして、コンクリートの風合いみたいなのを出していくのがめちゃ難しくて。重ね塗りするグレーの暗い色のほうをを焦ってやりすぎたんです。
そうしたら暗くなりすぎて…。でも、試行錯誤ですね。いい勉強になりました!
奥様 ムラがすごい。
Quma 僕は全然気になりません!職人がやるときも、ムラの出し方はポイントで、扇状に出すか、ランダムに出すかがあるんですよね。
旦那様 最初はこのムラが嫌だったんですけど、黒いレールとか照明が入って馴染んで、良かったです。
Quma 良かった。
旦那様 あとは、漆喰が垂れないように養生したりしつつも、黒いほうに垂れちゃったりとか。
養生がね、本当に大変だったね。
奥様 インターホンの隙間のための養生とかね。
Quma 大変ですよね、養生は…。
旦那様 塗装は養生が9割という名言を見たことがあるぐらい(笑)
Quma そんな名言があるなんて!面白い名言!(笑)
旦那様 養生さえちゃんとすれば、あとは適当に「びゃあー!」と塗って最後に「ビイっ」とはがしたら「おおおおお!!」ってなるっていう。
一同 (笑)
Quma 勢いがすごい!!
奥様 気持ちよかったよね、最後ね!
旦那様 養生の話ばっかりすみません(笑)
Quma おつかれさまでした。無事に出来て、本当に良かったです。
キッチンも素敵になっていて感動してます!
旦那様 試行錯誤の末、こうなりました!
最初あのコンテナにローラーを付けてなかったんですけど、付けたらめちゃ快適になった。
Quma 販売できそうなクオリティですよね!
旦那様 最初は、扉がないシステムに自分たちが適用できるのか?って不安があったんです。醤油とかみりんとか映えないものは、どうしよう…ってなって。
丁度良いカゴを探したんですけど、沢山買ってしまうと高いからコストパフォーマンス重視でつくって。
奥様 色も塗って、取っ手もつけて。
Quma おお〜。いいですねえ、自分たちで作ったものに囲まれているから家全体に愛着が湧きそう。
奥様 ですね、愛着はほんとうにあります。絶対次もリノベじゃないと無理っていう考えになりました!
その後の暮らし
もう一度リノベするなら…?
プロジェクターを天井に取付け途中だというおふたり。映画鑑賞をにぎやかに楽しむ姿が想像できます。
「もう一度リノベするならDIY塗装しますか?」という質問には、「それはちょっと…養生が大変ですし…」と旦那様。それに続いて奥様は「結局また、コスト削減しないとって言ってやらないといけないかもね(笑)」と笑います。
お仕事でリノベ物件を見る機会もあるという旦那様。「これからは間接照明にこだわりたい!」とのことでした。