廊下がないから無駄がない。リビングを中心にした間取りで快適な暮らし。
港区・麻布の中古マンションをフルリノベーションして3人家族の暮らしをスタートしたH様。自分たちの暮らし方を改めて考えて間取りに落としていくことで、イメージされていたような開放的なリビング空間を実現することができました。
アクセスも良く将来の住み替えもしやすい東京都心。でも、坪単価が高いのも事実ですよね。
限られたスペースだから出来るだけかしこく、無駄なくつかいたいものです。
そのためにわたしたちが意識したいのは、それぞれのライフスタイルから逆算して間取りを決めること。リビングで過ごす家族の時間を大切にしたいなら、リビングは広いほうがいいかも。料理を楽しむには広めのキッチン。プライベート空間が欲しいなら個室数を確保したり。
当たり前のようにも思えますが、いざ間取りを考えはじめるまでは、そこまで意識していたなかったという人が多いのではないのでしょうか。
今回ご紹介するH様は、港区の中古マンションを将来の売却も見据えて購入し、フルリノベーション。
リビングを中心に配置した間取りで空間をかしこく生まれ変わらせることができました。
リノベ前のストーリー
開発つづきの東京都心は、住み替えも考えやすい
いまも開発がつづく東京都心。地方や郊外に比べれば中古マンションでも思った以上のお値段がつくことも。
H様も、六本木で再開発の計画があることを加味して、資産価値も重視した物件選びをされたそうです。普段から不動産業界とも関わるお仕事をされることの多い旦那さまが、東京都心のいろんなエリアの価格の動向をチェックしていたんだとか。
検討段階ではリノベ済みの中古物件も見て回ったものの、最終的には自分たちでリノベをすることに。
当時を振り返りながら「自分たちで決めながらリノベをしてよかった」と語ってくれたのが、住宅設備機器も選りすぐりのものを入れられるというポイントでした。
リノベ済み物件の中から探し出すのは難しいであろう「キッチンは自動調理機能付きのガスコンロがいい」という奥様の要望も叶えることができました!
こだわりポイント
リビングを中心にしたホテルライク空間
リビングを中心に、寝室・キッチン・洗面・玄関が放射状につながる廊下のない間取り、H様邸を一言で表すとそんなイメージ。
テレビボードの奥に間接照明をつけたり、落ち着いた色合いのフローリングを選ぶことで、全体としてホテルライクな空間に仕上がりました。
おふたりが一番考え込んでスタッフとも綿密にやり取りしたのが間取り決めでした。
「1LDKなのか2LDKなのかという議論も、カウンターキッチンがいいという理想もあったけど、リビングの居心地のよさをとって今の形に落ち着きました」と話す旦那様。
全体に対するリビングの割合を大きくとり、開放的な空間ができました。
一番最初に決めたというキッチン設備。奥様がずっと欲しかった”デリシア”という名前の自動調理機能付きのガスコンロを入れています。
「ガスだけど自動調理で、グリル掃除も簡単、お米も自動で炊けるんですよ!」と誇らしげに紹介していただきました。
専用調理器具を使えば様々な調理が楽になる最先端のコンロシステム。家族の暮らしを下支えしてくれる設備を自分たちで選べるのもリノベの醍醐味です。
収納は以前から使っていた棚にサイズを合わせてはめ込むことでデッドスペースを作らず、新たに収納を造作することもしなくなったので、総予算も抑えることができました
リビングと寝室をつなぎ、それぞれを広々と感じさせてくれる内窓。この頃のリノベーションでは数多くの人が内窓を取り入れていますよね。空間を個性的に見せてくれるワンポイントとして小さなものを入れるパターンもよく見られます。
「内窓のすぐ下にベビーベッドを置いてるので、リビングからも寝てるのを確認できて良いです!防音性はあまりないので在宅勤務のときとかにプライベート空間をつくるのは少し難しいですよね」とシチュエーションごとのメリットデメリットも教えてくださいました。
▲(写真左)玄関先に折りたたみ式のハンガーラックを取り付け。リノベでは、雰囲気に合わせて小物も一緒につけることができます。
▲(写真右)お持ちのテレビデッキに合わせた幅でふかし壁をつくり、間接照明を仕込むことでよりホテルライクな空間に。
思い出話
Qumaとリノベトーク
奥様 Qumaさんとやりとりしていて発見だったのが、私たち“ホテルライク”なテイストが好きだったんだ!ということでした。
Quma おふたりがお持ちだったインテリアやお好きなイメージを拝見しながら、こんな雰囲気がお好きなんじゃないかなと提案させていただきました。打ち合わせを重ねるごとに、どんどん具体的になっていきましたよね。
奥様 そこから、間接照明の提案もしていただいて。
旦那様 間接照明ってあまり意識したことがなかったけど、すごく丁寧に照明も設計していただいたので、雰囲気がぐんと良くなったよね。
Quma 照明って部屋や暮らしの雰囲気をがらっと変える、実はとっても重要なインテリアのひとつなんです。
奥様 間取りを決めた時に、寝室の狭さが大丈夫かな…と思ったのですが、室内窓を付ける案を出してもらって、これならいけそう!と。
旦那様 広さとか予算とか、やっぱり制限はどうしても出てきてしまうのですが、Qumaさんにはその制限の中でよりよくするにはどうしたらいいかをどんどん提案してもらったのでとっても満足しています。
奥様 制限で思い出したけど、うちの旦那の身長のことも考慮してキッチン周りを提案してもらいましたよね(笑)
Quma そうでした(笑)
Quma やっぱりまだ小さまお子さまがいらっしゃると、お料理をされながらリビングが見渡せた方が、という方が多いのですが、今回は給排水管を回す都合と梁との関係で、対面にすると旦那さんが毎回屈んで頂かないといけなくなるという。。
旦那様 それは嫌だなということで、キッチン壁付けにしたことで、床が上がることを避けられたり収納量が増えたり、結果いいことが多かった。
奥様 そう!最初はやっぱり対面がいいかなって思ってたけど、実際に暮らしてみてもやっぱりこうして”キッチン”って空間が仕切られた感じになってるの、料理にも集中できていいなって思っています。
Quma ご自身の身長だったり暮らし方もそうですが、今回はお持ちの家具の大きさに合わせたリビングのサイズ感も考えていったので、暮らしやすくできたんですかね〜。
旦那様 なんとなくリビングは広い方が、と思ってましたが、やっぱりリビングが広い方が暮らしがのびのびしてていいです。
その後の暮らし
東京の真ん中でゆったりと。
住み心地をおふたりに聞いてみると「狙い通り室内窓が空間を広く見せてくれて、圧迫感を感じずとっても満足しています!」というお答えが。
さらにリビングは開放的ですっきり。お子さんが起きている時間はマットを広々と広げて家族でゆったり過ごしているそう。
赤ちゃんがいるとどうしても物が多くなりがちですが、寝室にお世話スペースをまとめて、大きなものはウォークインクローゼットにしまうことで、いつでもリビングは広々です。
「家の中も快適ですが、家の周辺も東京らしい建物や場所がたくさんあるので、少しずつお出かけして楽しみたいです」と奥様。
家の中も外も楽しみがたくさんあるH様ご家族なのでした。