朝起きて外出するまでを心地よく。リノベで生活動線を整えると変わることって?
ご夫婦が暮らすのは東急東横線沿い、元住吉近くの風が良く通るマンション。都心へのアクセスの良さとローカル感のバランスの良いエリアです。 リノベについてたくさんの調べものをした旦那様が重要視したのは、生活の流れを気持ちよく行えることでした。
気持ちの良い朝をスタートすると、1日を調子良く過ごせますよね。
寝具を整えてみたり、寝る前の習慣をつくってみたり……
気持ち良く1日のはじまりを迎えるためのコツはたくさん。
服を着替える、顔を洗う、朝食を食べる、
靴を履いて、バッグを持って、玄関をあける。
朝起きてから、外出するまでの流れを気持ちよくする部屋づくりもそのひとつです。
リノベーションでは、既存の部屋の仕組みや機能を見直して、暮らす人のライフスタイルに合わせて動線をデザインしなおします。
すると、廊下を行き来する回数が減ったり、一緒に暮らしている人に気を遣いすぎることもなくなったり…
今回リノベをしたのは新婚の会社員ご夫婦。
お二人とも服や靴が好きで持ち物が多め。どんな風に動線を整えて、気持ちよく暮らしているのでしょうか。
リノベ前のストーリー
風に惹かれて
都内の賃貸を渡り歩いていた旦那様と、神奈川の実家で暮らしていた奥様。
旦那様のまわりには不動産関係の知識が豊富な同僚も多く、日頃から家に関して話すことも。実際にリノベを経験した友人にリノベ会社とのやり取りの資料を見せてもらったり、ひたすら事例を見たりしていました。
たくさんの調べものを通して、「新築で買うよりも自分の好きなようにできるなら、リノベだな」と感じたそう。大学の友人からQumaを紹介され、本格的にリノベーションに合う物件探しをはじめました。
物件購入の条件は、60平米以上で新耐震基準施行以降であることに加え、建物の構造等が変わるため築30年を超えないマンションであることでした。
エリア選びは交通の利便性も良い東横線沿い。その中でも、日吉〜元住吉あたりの土地が開けている雰囲気を気に入ったそう。このマンションも5階の部屋でも遠くまで見晴らしがよく風が通る気持ちのいいロケーションにあります。
そうして、おふたりがはじめて一緒に暮らす部屋が決まっていったのでした。
こだわりポイント
美しい生活動線でキレイが保たれる
3LDKから広々リビングとオープンキッチンの2LDKへ、水回りの位置も大きく変えてプランも一新した今回のリノベーション。
内装のポイントは、ホテルライクかつ木のあたたかみがあること。白と黒を混ぜながらシックな色使いをベースにし、木目のでる素材を使って居心地の良さをプラスしています。担当スタッフと一緒にあらゆる部屋の画像を見ながら取捨選択したそう。
今回のプランで最大の特徴になったのが「生活動線」のデザイン。
生活の流れに合わせて物の収納場所を設けたり、掃除・洗濯・料理などの家事をスムーズに行えるようにキッチンや水回りの設備を配置します。
片付けの時間が減ったり、朝の準備時間や就寝準備などを気持ちよく行えるかどうかの大切なポイントです。
例えば広々と確保したウォークインクローゼット(以下WIC)。寝室側と廊下側の2つの扉があり、どちらからでも行き来ができる仕様です。
また、洗面所とWICの入り口が近いため、顔を洗ったりヘアセットをしてから、わざわざ奥の寝室まで戻ってクローゼットへ行く必要もなし。
旦那様は朝起きて寝室からそのままWICへ入り、着替えを済ませて廊下側のドアから出て、洗面所へと向かうルートが出来ているそう。寝室から順番に部屋を進めば支度ができるような動線が完成しています。
奥様は 「クローゼットが寝室にあると、朝の起きる時間が違ったら音を気にするじゃないですか。でも、それで起きちゃうことがないのはいいですね」と話します。
実はシューズインクローゼットも玄関側から入って別の扉からリビングへ抜けられる仕様。自然と靴をしまう習慣ができているそう。
「動線をきれいにしないと部屋は汚れるな、と思ったんです。ひとり暮らしをしていたときのことを振り返っても、ものが増えると表にものが出てしまったり。すぐに入れられる場所に収納をつくらないと、玄関に靴が溜まって……だから、片付けしやすく流れでいけるようにしました」と玄関を指さす旦那様。
所作のひとつひとつに着目しながら「生活動線」を整えていきました。
その他にも、玄関からキッチンの距離を近くするなどの配慮をしています。買い物から帰ってきてすぐに物を仕舞えたり、ゴミ出しもスムーズに行えるメリットが。
マンションでは配管や間取りの関係で玄関とキッチンが離れている家も多く見られます。でも、戸建てなどでキッチンの横に「勝手口」があるように、キッチンは出口に近いほうが気持ちよく家事を行えます。
内装を個性的にしたりすることもリノベの醍醐味ですが、こうして仕組み・システムの部分を整え直すこともリノベーションならではのやり方なのです。
思い出話
リノベの思い出語り
Quma リビングにも収納棚と飾り棚があって、トイレにも飾り棚…やっぱり収納はボリュームたっぷりになりましたね。
旦那様 全部飾棚にしてもらう予定でしたよね、でも家具も自分たちで決めながら相談を進めているなかで、隠せる収納も必要だな、と思ってこの扉付きの棚を買うことにして。
サイズを合わせてもらって飾り棚を上につけましたもんね。
同じ材質で棚もつくってもらおうと思ってたけど、でもオーダーってなるとけっこうな量と金額になりますしね… コスト削減!
Quma ちなみに何が入っているんでしょうか?
旦那様 このへんは書類とか、ゲームとか、ホットプレートとか…。
Quma おお。書類とか、あることを忘れがちだけど意外と嵩がありますもんね。でも見せたくはない。
旦那様 そうなんです、そういうものを入れてますね。
Quma それにしても、それぞれの家具のバランスが美しい。
奥様 ソファの大きさに合わせてリビングの壁を広くしてもらったりとかしたもんね。
Quma 相談段階からこういうの置きたいって決めていらっしゃったので、合わせたりしましたね。何を置くかによって、優先することを決めたり。壁の薄いグレーの色味なんかも家具に合わせたり。
旦那様 最後まで調整してたかな、ウッドブラインドのカラーとかも、僕らのほうでこういうもの買いますっていって、それに合わせて微調整していくっていう。
Quma テレビとかもかなりはかって、42型だとこの大きさですね〜とかを現場でやった記憶がありますね。ソファーからの距離とか。
旦那様 テレビ台置きたくないなって思って吊れるようにしたり、キッチンから見える高さだからこの位置、ソファに座ったときに首が辛くない角度、とか細かく決められたのはよかったですね。
Quma テレビのサイズが変わったらバランス感も変わりますし、いろんなバランスを加味できるのもリノベならではですね。
Quma ウォーターサーバーもこれ置くって計算されてたんですよね。
奥様 家具とか家電のことも考えてつくってくださった感じですね。
旦那様 設計士さんがすごい頑張って調整してくださいましたよね!
Quma 家具決められながら、リノベの相談をすすめる方は珍しいですね!
でも、家具やインテリアまで加味して設計していくと洗練された空間に仕上がるのでオススメなんです。
旦那様 そうなんだ…!意外でした。
奥様 あとは、こういう机を買いたいですっていうのから棚とかキッチンのオーク材を決めたり。ダイニングテーブルの同じものの小さいサイズがリビングのソファのほうにあったり。
Quma 具体例がどんどん出てくる!好きな家具メーカーとかがあるのでしょうか?
旦那様 いや…。コスパ重視ですね、楽天で探して。
メーカーってよりもダイニングの椅子とか、“青でファブリックじゃなくて黒い足”っていうのだけは理想としてるのがあって。必死で探したね(笑)
Quma オーダーメイドぐらいの要望(笑)
旦那様 椅子が一番むずかしかった。これ見つからなかったら折れてたかもね〜。
見つかってよかった!
Quma ですね。おふたりで決めていったんですか?
旦那様 そのときは一緒に暮らしていなかったので、ひたすら土日一緒に見てまわったり、平日はふたりとも通勤時間長かったので楽天を見て、LINEで物ごとのLノートをつくっといて、テーブルだったらこれっていうのをだしあって……。
タンスとかも、ライトも全部!
奥様 最後のほう疲れてくるんですよね(笑)
旦那様 超つかれた。
奥様 これでよくない?とか妥協しかけたね。
Quma ほぼほぼ全部一新されたんですね!?
旦那様 そうです!今まで使ってたのはゲームぐらい。
Quma だからこそ、こんなに陳列も配色も美しいんですね!とことん探した甲斐があったのではないでしょうか!
その後の暮らし
誰かのリノベも手伝いたい!と思うほどに
広々としたLDKにたっぷりの収納が整った場所で新婚生活をはじめたお二人。
友人を招いたりして反応はどうでしたか?と伺うと「すごいって言ってもらえるのはそのために呼んでるようなもんなので!」と冗談まじりに笑う旦那様。
みんなでタコ焼きパーティーをしたり、ふたりでも豚しゃぶをしたりと楽しんでいるようです。
横に化粧台を設けた洗面所は奥様の一番のお気に入りポイントだそう。コスメ類を並べられるような小さな飾り棚と、座っても顔の近くまで持ってこられる鏡も据え付け。スツールを中に仕舞えるため、普段はスペースを取らない仕様です。
「そういうのを作りたいっていうのは話してたので、大満足」とのお言葉をいただきました。
旦那様も「将来的には一軒家つくりたいですね、なんなら人のもやりたい!」とリノベの過程や部屋づくりの楽しさも感じていたよう。
自分たちの持ち物や生活スタイルに合わせて「生活動線」をデザインしたお二人。
あなたの暮らしを快適にするヒントも動線を整えることにあるかもしれません。