トップページ インタビュー フルカスタムな収納が導く一覧性の喜び。物をあふれ出さず、光と色にあふれる日々を送ろう。
これからも、大切な物を大切にできるように。

フルカスタムな収納が導く一覧性の喜び。物をあふれ出さず、光と色にあふれる日々を送ろう。

Y様邸 1人暮らし 白金高輪

昔から落ち着きと高級感が愛されてきた、白金高輪エリアでのリノベ。今回リノベをしたのはソファでテレビを見る時間をこよなく愛するYさまです。とにかく大切なものが沢山あるお家を、どうしたら快適かつ明るくできるのか。エメラルドカラーが映えるLDK空間が完成しました。

断捨離が騒がれ、片付け番組やミニマリスト本がヒットするいま。もちろん、定期的に自分の持ち物を見直して、生活をチューニングしていくことは大切なこと。

でも、ときめくものが沢山ある人はどうしたらいいの!?思い出のものとか、頑張って手に入れたものなら、とっておきたい。「いつかもう一度眺めたい、老後の楽しみに」なんて言っても怒らないで。
そんな風に思う人もいるはずです。その気持ちは、物を捨てるんじゃなく、収納設備を賢くつくることで乗り越えられるかもしれません。

今回リノベを経験されたYさまも、好きなものが沢山あって、物の多さに少し困っていた人のひとりでした。リノベを機に収納設備を作り変えたことで暮らしはどのように変わったのでしょうか。

リノベ前のストーリー

夢のリノベプロジェクト

落ち着きと高級感がありながらも都心のなかにある大人の街、白金高輪エリア。2020年に「高輪ゲートウェイ駅」が開業して注目を浴びている街のひとつです。

40代になり、住宅ローンが組みやすいうちに住宅を購入しようと思い立ったYさま。白金高輪エリアに絞って物件探しをしていた中で見つかった今回のマンションは、日当たりも良好で、リノベで手を入れやすい真四角に近い形であったことも良かったポイントでした。友人が同じマンションにお住まいで、地域情報や住み心地も気軽に聞くことができたこも後押しとなりました。

Yさまは、海外の華やかなリノベ番組を見るのがお好きで、「住まいを購入するならリノベをする!」と決めていたのだとか。QUMAとの出会いは知人からのご紹介でした。初回の打ち合わせ時に具体的な話が広がっていったことや、連絡のきめ細やかさに「過程も大切な一大プロジェクトなのだから」と、決めてくださったのです。

こだわりポイント

光と緑と色の賑やかなバランス


既存の間取りでは3LDKだったところから、1LDK+WICへとリノベーション。広々としたLDKに、十分なWICスペースを設けました。

テレビとソファを置くリビングスペースを優先した配置で、どこからでもテレビが見られるように。また、物の総量はかなり多かったため、収納設備についてしっかりと綿密なプランを組みました。部屋数を減らして収納を真ん中に集めたことで、光を活かして一日の時間変化を感じられるようにしたいという想いも実現しました。

壁面は塗装仕上げのように見えるクロスを採用し、床材は落ち着いた印象のウォールナットに。以前からお使いだったソファのキャメル色にも合わせながら選んでいきました。

中心に据えた、大黒柱としての造作収納

LDKには、びっくりするほど収納力もインデックス力もある造作収納が完成しました。たくさんの趣味をお持ちだというYさま。CD・DVD・本、靴・服、食器類、アウトドアグッズも…とにかくお気に入りのモノたちでいっぱいなのです。以前の暮らしで気になっていたのは「手に取りやすいものばかり使うことになると、気に入って買った物であっても気が付くと奥のほうに押しやられてしまう」ということでした。

そんな悩みを解決すべく、それぞれの物の置き場所をパズルのように当てはめながら設計し、一覧性を高めていきました。ベッドルーム側からアクセスできる大きなWICを取り囲むように、LDKからアクセスする戸棚収納をつくっています。

エメラルドカラーはこの部屋全体を印象付けるポイントに。Yさまがお好みの寒色系の色味の中から、ソファーのキャメル色やフローリングのウォルナットの色に合わせてセレクトしました。五分ツヤ仕上げという光沢加減にすることで、ほどよく光を反射して爽やかな空間をつくってくれています。

家電とゴミ箱がシンデレラフィットするキッチン

ガラストップのシステムを選んだキッチン空間。カウンターには吟味して決めたタイルを貼っています。本来はキッチン等に使われるものではなかったため、タイル屋さんで選ぶ際には醤油を垂らしてテストをしてみたというエピソードも。

冷蔵庫・戸棚側は十分な収納量を確保。土間側の収納と合わせてつくった造作収納は、冷蔵庫も生活家電もゴミ箱もぴったりフィットしています。

キッチンと互い違いの壁を共有する土間収納


アウトドア用品も豊富に持っていたYさまは、玄関土間に収納をたっぷりと設けることに。キッチン側と互い違いで壁を共有する形になっており、デッドスペースが生まれないように緻密な計算を重ねました。
細かいポイントではサイズ感の違うスーツケースの個数までも計算していたそう。

解体時に梁がきれいに保たれていることがわかり、活かすことに。友人等からも「リノベ感がでているね」と好評だそう。

ベッドルームは淡いパープルを天井に取り入れました。開放的なLDKと対照的に、ちょっとした巣のような安心感のある空間です。ロールカーテンを付けた収納スペースには布団などの大物が収まっています。壁にはピクチャーレールも取り付けてミニギャラリーに。

洗面はアクセントとして取り入れたタイルが、鏡越しに写るエメラルドとも穏やかに調和しているよう。「ちょっとした箇所にタイルをいれるだけで、印象的にも味にもなると思ったし、選ぶのが楽しかったのでオススメしたいですね」とポイントを紹介してくださいました。
トイレの壁紙は山吹色で明るい雰囲気に。「朝はこの色で目が覚めます」とのこと。

思い出話

QUMAとリノベの思い出話し

今回の取材には設計士も参加し、リノベ熱を感じる時間となりました。

Quma 棚という棚の扉を半開きにした様子、何とも圧巻でした…!

Yさま なかなか見られない光景ですね(笑)

設計士 綿密にどこに何をいれるか話し合えてよかったです。

Quma なかなか骨の折れる選択も多かったのでは?と思うのですが、いかがでしたか?

Yさま 終始たのしかったですね!
買い物好きだったりするから、選ぶっていうことが楽しみでもあるのかも。買い物が苦手な人は途中で判断に苦しむことがありそうですね…。

設計士 同感です。打ち合わせがとても楽しかった。

Yさま そうですよね!とにかく過程がたのしい。

設計士 息切れせず最後まで一緒に楽しくつくるプロセスがありましたね。もちろん、僕としてはいろんな選択を任せていただくことも歓迎ではあるのですが!

Yさま そもそも、「こんな暮らしをしたい」と合わせて「リノベというプロジェクトを楽しみたい」という意欲があったのも、楽しめたポイントかも。
自分が“お客様”になって任せてしまうというよりは、ひとつのプロジェクトを進める一員として、プロの目線をいただきながら進めるような感覚でした。

Quma ものづくりを楽しむようにリノベを体験していただいたのは嬉しい限りです。

Yさま お金をかけて自分のプロジェクトをやるんだから、楽しまないと!

Yさま あと、QUMAさんでやれたからこそ感じられたのは、しがらみのなさもポイントだったかと。

Quma 我々のアピールポイントを言ってくださり、恐縮ですね…。(笑)

Yさま どうしても、現場で動く方との兼ね合いでメーカー選びや造作家具の作り方に制限が生じることもあるみたいですよね。そういうのも状況に応じて対応してくださって。

Quma そうですね。今回の造作家具なんかも、建具の扉は家具屋さん、棚は大工さんが作るといった分担にさせていただきました。家具屋さんが作ったものを丸々現場に持ってくることでかかる搬入コストなどを踏まえて、現場でつくれる所まで大工さんにやっていただき、コストを下げることができました。

Yさま そういったきめ細やかさが助かりました。

Quma これからリノベされる方へのアドバイスはありますか?

Yさま 設計士さんには、「私が言ってることが変だったらそれはそれでちゃんと否定をしてください」と伝えましたね。私がプロジェクトとして熱意を持って取り組みたいと思っても、リノベや設計に対する知識は本を読んだくらいのものですし。

Quma 例えばどんなことでしょう…?

Yさま 私は色が多いのが好きなので、やりすぎだなと思ったら止めてください、って伝えさせていただきましたね。
結果的にはベッドルームは天井だけパープルを入れたのですが、当初は壁紙にもパープルを入れてもいいかもと思っていました。

設計士 LDKからの抜けで見えるベッドルームがパープルだと、造作のエメラルドとごちゃごちゃしてしまうかも、とお話しました。エメラルドの色も反射して白い壁に回っていきますし。

Yさま ピクチャーレールも付けたので、壁が白だとアートも飾りやすいなと。よかったです。

Yさま もうひとつ、「こんなこと言わないほうがいいかな」と思わず、ダメ元でも何でも言ってみるというのが、大事だなと。
それこそ捨てる段ボールの置き場所とかのレベルまでも、伝えたことを拾ってくださったんです。

Quma 小さな部分をどれだけ考慮できるかで、やっぱり暮らしの気持ちよさが変わってきますよね。

設計士 終わっても後からずっと気になり続けることってありますので、何でも言ってみていただけてよかったです!

その後の暮らし

動線が変わり、習慣も変わる

熱量の高いリノベプロジェクトが無事に終わり、新しい生活が始まりました。そんななかで、Yさまが変化として意外に感じたことは、家事のしやすさだったとか。
これまでは掃除に苦手意識があったというYさまですが、「回遊動線が良い分、掃除機も苦労せずにかけられているんです。導線だけでこんなに家事のやる気が変わるなんて面白い!」と生活の変化を語っていただきました。

その他にも、キッチンに立つことも増え、人を呼ぶ楽しみも増えたとのこと。空間の変化に合わせて自分の習慣が変わっていくという発見があるのも、リノベ体験の楽しみのひとつかもしれませんね。

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