3畳の寝室はあり?レイアウトの考え方や注意点・事例を解説
寝室での過ごし方は人それぞれですが、『快適に眠れること』だけを優先するなら、コンパクトな空間でも満足度の高い寝室はつくれます。 今回は、マンションやアパートで見かける『3畳』の部屋を寝室として使う場合のレイアウト方法や注意点を解説します。実際にQUMAが手がけたおしゃれな3畳の寝室の事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
3畳の寝室はどう使う?レイアウトの考え方
3畳の寝室をレイアウトするために、まずは3畳の広さや置けるベッドの種類などを把握しましょう。
そもそも3畳ってどのくらいの広さ?
3畳の部屋は、畳3枚分の広さ。平米数で言うと、4.86平米(平方メートル)です。
畳の種類はいくつかありますが、一般的な畳1枚のサイズは横180cm×縦90cm。
畳3枚を並べた部屋は、横180cm×縦270の長方形の部屋になります。
とはいえ、部屋の形によって一辺の長さは変わりますので注意しましょう。ちなみに、3畳の部屋が正方形だった場合のサイズは、横220cm×縦220cmです。
3畳の寝室に置けるベッドの種類
3畳の寝室に置けるベッドは、『セミシングル』『シングル』『セミダブル』『ダブル』の4種類。
● セミシングル:幅80〜90cm×長さ195cm
● シングル:幅97cm×長さ195cm
● セミダブル:幅120cm×長さ195cm
● ダブル:幅140cm×長さ195cm
『縦270×横180cm』の長方形の部屋を想定して、ベッドのレイアウトをイメージしてみましょう。
セミシングルやシングルのベッドなら、圧迫感なくレイアウト可能。ベッド以外にも、デスクや収納などの家具を置けるくらいスペースの余裕もあります。
セミダブルも問題なく置けるでしょう。大人1人が通るための通路幅は60cm必要といわれているので、幅120cmのセミダブルなら通路幅を60cm確保できます。その分家具を置くスペースはあまりありませんが、枕元にナイトテーブルは置けそうですね。
圧迫感は出るものの、3畳の部屋にもダブルベッドはレイアウトできます。ただし、通路幅は40cmしかないので注意が必要です。少し横向きに歩いたり、足元から上り下りしたりすれば通れないことはないですが、シーツを交換する際は大変かもしれません。
部屋の縦横のサイズによっては同じ3畳でも置けるベッドは変わりますので、実際のお部屋に合わせて選びましょう。
3畳の寝室をレイアウトする際の注意点
意外といろんなサイズのベッドが置ける3畳の寝室。しかし、一般的な6畳や8畳の寝室と比べると狭い空間なので、レイアウトする際は以下の点に注意しましょう。
部屋の内寸を正確に測る
3畳の寝室のレイアウトを考える際、まずは部屋の内寸を正確に測りましょう。
間取りに書かれているサイズは、一般的に壁の厚みの中心からの距離を示しているので、その数字どおりのスペースが実際に使えるわけではないからです。
6畳くらいの広さがあれば、間取り図のサイズと内寸の差はそれほど問題にはなりません。しかし3畳のコンパクトな空間を使うときには、少しの差がレイアウトを大きく左右することもあるのです。
また、マンションの場合は柱や梁が飛び出していることも多く、思い描いているように家具が配置できない場合も。このような失敗を防ぐためにも、部屋の内寸を正確に測りましょう。
ドアを開け閉めするスペースを考慮する
次に注意したいのが、出入り口のドアやクローゼットの扉などを開け閉めするスペース。開き戸や折れ戸の場合は、開けるときにどれくらいのスペースが必要なのかを考慮しなければなりません。
すべての扉を開けた状態で、実際に使える広さはどれくらいかを確認しておきましょう。これからリフォームやリノベーションで3畳の寝室をつくる場合は、開け閉めのスペースを気にしなくてもよい引き戸を採用するのもおすすめですよ。
ベッドのサイズを確認する
使いたいベッドの正確なサイズも、忘れずに確認しましょう。
3畳の寝室には『セミシングル』『シングル』『セミダブル』『ダブル』がレイアウトできると説明しましたが、同じシングルでも商品によってサイズが異なるからです。
とくにベッドフレーム付きの商品は、マットレスのサイズとフレームのサイズに差があるので注意が必要。大ぶりのヘッドボードがついているベッドも、一番幅の広い部分のサイズを確認します。
また、ベッドなどの大きな家具を部屋に入れる場合は、搬入スペースの確認も忘れずに行いましょう。
動線を意識する
コンパクトな部屋をレイアウトする際は、動線を意識することも重要です。
通路幅はもちろん、シーツの交換や窓の開け閉めがスムーズにできるか、部屋の奥まで掃除機をかけられるかなどもじっくり考えます。
引き出しタイプの収納家具を置く場合は、引き出しとベッドがぶつからないかなども考えてレイアウトしましょう。跳ね上げ式のベッドなら、開け閉めのスペースを気にせずベッド下を収納として活用できますよ!
快適な3畳の寝室をつくるコツ
3畳の寝室をはじめ、6畳や8畳などさまざまな広さの寝室で快適に過ごすコツをご紹介します!
気分が落ち着く壁紙やカーテンの色を選ぶ
寝室の壁紙やカーテンの色は、睡眠に影響を与えるといわれています。
ブラウン・ベージュ系:緊張感を和らげて心を落ち着かせる効果がある
グリーン・ブルー系:リラックス効果や鎮静効果に期待できる
赤・オレンジ系:気分を高めてくれるが、交感神経を活発にする効果があるので寝室にはあまり向かない
色は好みがはっきりと分かれる部分ですが、色が持つ効果を参考にしながらあなたの気分が落ち着く色を選びましょう。
また、3畳の寝室は必然的に窓とベッドが近くなるので、眠りを妨げないように遮光性のあるカーテンを選ぶのがおすすめです。
照明の色やデザインにこだわる
快適な寝室を目指すためには、照明の色やデザインにこだわるのもポイント。
電球色の照明は穏やかな雰囲気になり、リラックスして過ごせます。一方、昼白色や昼光色などの明るい光は、眠りの質を高めるために必要なホルモンの分泌が抑制されるので、寝つきが悪くなりやすいです。
また、光を直接みると目からの刺激で脳が覚醒しやすいため、電球がシェードで覆われているものや、天井・壁を照らすタイプの間接照明を選びましょう。
3畳の寝室にはあまり家具を置けないので、デザイン性の高い照明をアクセントにするのも素敵ですね。
ベッドの高さにこだわる
3畳の寝室は、ベッドの高さにもこだわりましょう。
圧迫感を減らせるロータイプのベッド、ベッド下を収納スペースとして有効活用できるハイタイプのベッド。ベッド下の空間に、デスクや椅子などを置けるロフトベッドも捨てがたいですね。
ベッドの高さにこだわれば、3畳の寝室の使い方はもっと幅が広がるはず!
3畳の寝室をおしゃれにレイアウトした実例
ここでは、QUMAが手がけた3畳の寝室をご紹介します!
1LDKから2DKへとリノベーションしたH様邸。「誰かを招きたくなるような家にしたい」とのご要望があり、念願のプライベートトレーニングジムと、LDKには大きなキッチンカウンターを設けました。
寝る場所と生活空間を分けた、およそ3畳の寝室。リビングの広さを優先し、寝室はベッドが置けるだけのミニマムな空間にするプランは、リノベで定番になりつつあります。
ヘッドボードのように見える出っ張りは、リノベする際にキッチンの配管を壁に沿わせるためにできたもの。そこに間接照明を設置し、デッドスペースをも活かしておしゃれな雰囲気を演出しています。
ミニマムな寝室の圧迫感を減らすため、キッチン側の壁には室内窓を採用。寝室の扉を閉めてもLDKへと視界が抜けるため、3畳以上の広さを感じられます。
3畳以外の寝室のレイアウト実例
次に、QUMAが手がけた3畳以上の寝室もご紹介します!あなたにとってどのくらいの広さの寝室が最適かをイメージしてみましょう。
たくさんの衣類を収納できる6畳の寝室
6畳のスペースを確保した寝室には、ハンガーラックでたっぷりの収納を。あえてクローゼットとしてつくり込まず、天井にカーテンレールを設置して出し入れのしやすいレイアウトを目指しました。
3畳の寝室は『寝るだけのスペース』としてシンプルに活用するケースが多いですが、6畳くらいの広さがあれば、収納力と生活動線を意識したレイアウトも可能です。
ワークスペースを兼ね備えた6.5畳の寝室
明るく開放的なこちらのお部屋は、6.5畳の寝室。日中はワークスペースとしても活用できるよう、窓際にカウンターを設けました。
カウンターの下には、書類や本を収納できる棚も造作。仕事関係のものはきちんとしまい、寝室として使う時間は存分にリラックスできる空間づくりを心がけています。
寝室づくりはQUMAへ相談しよう
ベッドが置けるくらいのコンパクトな3畳の寝室。狭い空間のように思うかもしれませんが、部屋のサイズに合ったレイアウトを考えることで、快適に眠れる空間がつくれます。
とはいえ、「寝室でどう過ごしたいか」「どのくらいの広さが落ち着くか」は人それぞれ。あなたの“ちょうどよい”を見つけることが大切です。
QUMAでは、理想のイメージやライフスタイルをとことんお聞きして、あなたにぴったりな寝室を一緒に考えます。ページ右上のお問い合わせボタンから、お気軽にご相談ください!