子ども部屋はいつから必要?成長を育む環境づくりのポイントと費用相場
家づくりのタイミングや子どもの成長にともない、「子ども部屋はいつ頃用意すべき?」と悩む人も多いのではないでしょうか。とくにお子さんが思春期を迎えるご家庭では、子ども部屋のあり方について改めて考える時期かもしれません。 この記事では、子ども部屋が必要になる時期やリノベーションする際の費用相場などを解説します。健やかな成長を育む環境づくりのポイントや事例も紹介しますので、これから子ども部屋を用意する人は参考にしてみてくださいね!
目次
子ども部屋が必要になるのはいつ頃?
子ども部屋が必要になるのは、一般的に『小学校高学年』からといわれています。
その理由は、
⚫️思春期や反抗期を迎えるから
⚫️自立心が芽生える時期だから
⚫️中学校入学に備えて、本格的に勉強に取り組むようになるから
など、子どもがぐっと成長するタイミングで用意する家庭が多いことが挙げられます。
一方、近ごろはLDKの空間が多様化していて、家族共有のカウンターやスタディスペースを設けるのも人気。宿題などはリビングで行う家庭も増えているため、子どもが小学校のうちは個室を必要としないケースもあるかもしれません。
子ども部屋を用意する時期については一般的な情報を参考にしつつも、子どもの成長スピードや家族のライフスタイルに合わせて用意するのがよいでしょう。
子ども部屋のリノベーションにかかる費用相場と工事期間
次に、子ども部屋をリノベーションする際の費用相場と、どのくらいの工事期間がかかるかをみていきましょう。
間仕切り壁や内装を一部リノベーションする場合
既存の部屋に間仕切り壁を設ける場合の費用相場は、10〜20万円ほど。
壁・天井の壁紙を張り替える内装工事は20〜40万円、床を張り替える工事は15〜60万円が相場です。
工事期間は、7〜10日ほどで終わるケースが多いでしょう。
部屋全体をリノベーションする場合
壁紙や床の張り替えに加えて、子どもが使いやすいクローゼットを設けるなど部屋全体をリノベーションする場合は、100万円前後が相場。部屋のサイズにぴったりな机やベッド・収納家具を造作する場合は、費用がプラスされます。
工事期間は、10日〜2週間ほどかかるケースが多いです。
間取り変更や家全体をフルリノベーションする場合
子ども部屋を用意するタイミングで間取りを大きく変えたり、家全体をフルリノベーションしたりする場合は、戸建てなら1,200〜1,500万円、マンションなら600〜1,000万円が相場です。
築年数が古いほど修繕しなければいけない箇所も多くなるため、費用は高くなる傾向にあります。
フルリノベーションにかかる工事期間は、1〜2ヶ月ほどが目安。工事の規模や内容によっては3ヶ月以上かかるケースもあります。
【子ども部屋】成長を育む環境づくりのポイント
子ども部屋を用意するとき、お父さんお母さんさんは「どんな部屋なら子どもが居心地よく過ごせるか」「成長によいのはどんな環境?」と子どもの未来へ想いをはせるもの。
ここでは、“健やかな成長を育む環境”にスポットを当てて、子ども部屋づくりのポイントを解説します。
広さはどれくらい?
子ども部屋の一般的な広さは、4.5〜8帖といわれています。子ども部屋に置くことの多い以下の家具を基準に、どんなレイアウトができるのかみてみましょう。
⚫️セミシングル:幅80〜90cm×長さ195cm
⚫️シングル:幅97cm×長さ195cm
⚫️学習机:幅90〜120cm×奥行き60cm
【4.5帖】
子ども部屋での過ごし方が“勉強して寝るだけ”の場合、クローゼットをのぞいた広さが4.5帖あれば不便なく過ごせるでしょう。セミシングル・シングルベッドと学習机であれば、問題なく配置できるケースが多いです。
お子さんの性格によっても変わりますが、あえて子ども部屋を狭くすることでリビングで過ごす時間が増えるかもしれません。
【6帖】
子ども部屋で多いのが6帖の広さ。シングルベッドや学習机を置いてもまだ余裕があり、本棚や収納家具も配置できます。
少し窮屈にはなりますが、2段ベッドと学習机を2台置いて、子ども二人で一部屋を共有することも可能。その際は、6帖に含まないクローゼットを別途設けるのがおすすめです。
【8帖】
8帖の子ども部屋は、かなりゆとりのある広さ。シングルベッド・学習机・本棚などのほかに、テレビやローテーブルなどの家電・家具を配置できます。友達が遊びにきた際も、複数名が快適に過ごせるでしょう。
また、8帖の部屋は間仕切り壁を設置するなど、将来的に二部屋に分けることも可能。ある程度の広さがあるとフレキシブルに活用できるので、家族の人数やライフスタイルが変わる可能性のある人にもおすすめです。
勉強スペースとくつろぐスペースをうまく分ける
子ども部屋のレイアウトを考える際に大切なのは、勉強するスペースとくつろぐスペースを分けること。勉強により集中できるように、休むときは心身ともにゆったり休めるように環境を整えましょう。
学習机は壁に向けて配置し、教科書や参考書などがすぐに手に取れるように本棚を近くに配置するのがおすすめ。ベッドは学習机からできるだけ離して置き、リラックスできるように漫画や音楽プレーヤーを並べるのもよいですね。
色彩にこだわる
色はさまざま心理的効果をもたらします。壁紙や寝具カバーの色彩にもこだわり、子どもの健やかな成長を育みましょう。
⚫️ブラウン・ベージュ・オフホワイト系:緊張感を和らげて、心を落ち着かせる効果がある。
⚫️グリーン・ブルー系:植物や空などの自然を連想させる色。リラックス効果や鎮静効果に期待できる。
⚫️赤やオレンジ系:気分を高めてくれる一方で、交感神経が活発になり興奮作用もある。
家族と顔を合わせられる間取りにする
子どもの成長にともない個室を用意する際、“子どものプライバシーを守る”という考え方は大切です。とはいえ、子ども部屋が閉ざされた空間にならないよう配慮することも重要です。
とくに戸建ての場合は、1階と2階とで家族の距離が離れがち。リビング階段を採用して家族が自然と顔を合わせられるようにする、吹き抜けを設けて1階と2階で離れていてもお互いの気配を感じられるようにする、などのレイアウトもよいでしょう。
将来リノベーションする可能性を考慮する
小学校高学年ごろに子ども部屋を用意したとすると、子どもが独立するまでの期間は10年前後と意外と短いもの。子ども部屋が不要になった際に空間を無駄にしないために、長期的な視点で間取りを考えてみてはいかがでしょうか?
個室を子どもの人数分用意するよりも、家具やパーテーションで1部屋を仕切って共有したり、子ども部屋が不要になったらランドリールームとして使えるようにベランダ近くに配置したりなど、さまざまなパターンを想定してプランを考えるのもおすすめです。
おしゃれで使いやすい子ども部屋のリノベーション事例
ここでは、QUMAが手がけた子ども部屋のリノベーション事例をご紹介します。かわいい・おしゃれ・フレキシブルに使えるなど、さまざまなテイストのお部屋がありますので、ぜひ参考にしてくださいね♪
片付けやすい収納のある子ども部屋
リノベーションで子ども部屋を二部屋つくったT様邸。子どもにとって片付けやすいように工夫し、オープンな収納と引き出し式の収納家具を設けました。
横並びになっている二部屋のあいだには、互い違いベッドを造作。スペースを有効活用し、勉強スペースや遊びスペースを広く確保しています。
フレキシブルにレイアウトを変えられる子ども部屋
3枚の可動式扉を設けた子ども部屋。仕切れば簡易的な収納スペースにもなり、レイアウトをフレキシブルに変えられるのがポイントです。
扉を外せば部屋を広く使えますし、お子さん用の学習机を置くスペースも確保できるようになっています。
成長を記録できる子ども部屋
リビングのスタディスペース以外に、お子さんの個室を用意したI様邸。子ども部屋にした部屋の壁紙はもともと縦じまでしたが、お子さんから「身長の伸びを記録できるように横じまにしたい!」とリクエストをいただき、壁紙を張り替えました。
世界でたった一つの造作学習机がある子ども部屋
リビング横に子ども部屋を設けたN様邸。仕切られた空間ですが、室内窓を設けたことでお子さんの様子が適度に見守れます。リビング側からも光が差し込み、明るく開放的に感じられます。
学習机は、部屋の広さに合わせた特別サイズで造作。使い込むほどに味わい深くなり、お子さんの成長とともに家具にも想い出が刻まれていくことでしょう。
子ども部屋のリノベーションはQUMAへ!
子ども部屋をリノベーションする際は、お子さんの健やかな成長を促すレイアウトや色などにこだわることが大切。お子さんはもちろん、家族みんなにとってどんな環境が最適かを考えてみましょう。
QUMAは、家族のライフスタイルに合わせて快適な子ども部屋をご提案します。問い合わせページからお気軽にご相談ください!