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設計士とリノベを語る夜

立地も価格も自分らしさも!東京に暮らす人の「妥協したくない」を叶えるため。[vol.1-設計士小林さん編]

空間を使う人の目的と想いを受け取り、形にするプロである設計士たち。 「数ある設計ジャンルのなかからリノベを手掛けるのはなぜか?」「今とこれからの住まいのあり方って?」など、普段は聞くことができない設計士目線でのリノベに関するあれこれを聞いてみました。

有機物?無機物?!
今回の取材場所は、小林さんが思い入れのある街として選んだ阿佐ヶ谷のイタリア料理店「GATTARO」

 

Quma ご家族は皆さん医療系のお仕事をされているということでしたが、小林さんはなぜ設計のお仕事に?

小林 人って有機物じゃないですか。昔から、有機的なものを治す医者という存在には興味がなくて、無機物に興味があって。
生物よりも物理のほうが好きな理系だったんです。

Quma 視点がユニーク!!

小林あとは、何かを生み出す・つくる仕事がいいなって思ったときに、理系で興味あったのが建築でした。建築に関われるんだったらどんな形でもいいかなって思って設計の道に進みましたね。
課題を与えられて、どんな形で答えようかっていうのが楽しかったんですよね。

大学院では、形そのものよりもそれが作り出す場所がどういう空間になってるかとか、どういう時間をそこで過ごせるかを研究したりしていました。

イタリア・ヴェローナで研究していたリノベーション建築。イタリア建築では「古い建物を活かす」という考えが広く浸透している。

 

Quma空間や時間、というと使う人がいて空間が成り立つから、なんだか有機的ですね。

小林そうなんです、無機物がいいと言っていた頃から変わって結局は人に興味があったんです。やっていくごとに人とコミュニケーションして関わりながら事を進めるのが好きになっていきましたね。

妥協なき暮らしを都心で実現するためのリノベ

Quma では、設計の仕事でも色々な分野があるなかで、どうして住宅のリノベに関わっているのですか?

小林最近は新築の仕事も増えているのですが、リノベも続けたいなと思うのは私がずっと中学から東京にいるからなんですよね。埼玉に住みながらも、東京が大好きでした。
東京での暮らしを極めていくには、“既存の建物を活かす”っていうのは絶対必要じゃないですか

Quma なるほど!そこなんですね。たしかに、新しい建物って主要駅周辺の商業施設とか開発エリアだけだったりする。住宅街には昭和な物件が山程ありますもんね。でも、ただ壊してしまって新しい建物にするほど古くなかったり。
活かして暮らすことが、「東京に家が欲しい」というニーズを叶えるのためにも、町全体・社会全体のためにもプラスになる。

小林 そうそう。社会全体を見ても、建築や設計が“リノベで人の暮らしをよくする”ということを無視したら片手落ちになるぐらいなんですよね。

Quma それぐらい価値が上がっていきている。

小林あとは、東京でリノベして暮らしたい人ってライフスタイルにこだわっている人が多い。暮らしよりも、家の中を充実させるなら新築を郊外に建てたほうがいいんです。それを都心でやるのはコストもかかりすぎるから。でも、リノベの場合は「この街で暮らしたい」っていう思いがあるからそこで買う人も多いんです。

リノベのほうが何も妥協したくない人が向いてるんじゃないかなって思います。

Quma 立地も価格も暮らしも妥協しない選択ですね。

小林 丁度いいですよね。まちだったり会社へのアクセスもそうだけど、家の中の良さだけじゃないところをとりたいっていう人が多いんです。その家自体に何を求めてるかに合わせて、家以外に何を求めてるかという広い視野でやらなきゃいけない。新築だと「家の中でどんな時間を過ごすか」により重きを置くんです。
リノベのほうが範囲は狭いんですけど、視野は広いんですよね。

Quma すごく納得感のあるお話。毎日の生活を家と家の外で過ごす時間に分けるとしたら、家の外での時間にも妥協したくないっていう人、的な。こだわったご飯屋さんだったり、あらゆるお店にフラッと行ける立地に住むことができますもんね。
東京って、街によっていろんな個性があって面白いし。

小林 東京って戦争のときに空襲があったりして、更地になったところと残ったところがあるんですよね。
更地になったところは、グリッド状の町づくりがされて町工場の人たちの人間関係が生まれて下町になっていったんですよ。狭いなかでこれだけ違うの面白いですよね。
個性があるからこそ、街に愛着もってる人って意外と多いんですよね。

Quma そういう背景もあるのか。さらに面白い。

小林 想いとか、こういうライフスタイルで暮らしたいとか、形そのものよりも空間にこだわりもってる人が東京でリノベする。だから、そういう人たちに応えていく意味でも、これからもやっていこうと思っていますね。

Quma ところで、もともと住宅分野に興味があったんですか?東京の街が好きだとランドスケープデザインのほうに行ったりすることもありそう。

小林 それこそキャリアの最初は大きな会社にいて、ビルや福祉施設などの設計をやっていたので、住宅に興味はありませんでした。
でも6〜7年前に「友達が一軒家に暮らしたい」って言っていたから一緒に住まないかっていう話があがって。最初から2年間だけって決めて、阿佐ヶ谷の一軒家で友人女子3人でルームシェアをしてたことがあったんです。

そのときに、人によって全然生活スタイルが違うというのを目の当たりにして、人が暮らすって面白いなって思ったんですよね。

庭に天然芝を設えてちょっとしたご飯会。友人を呼んで音楽会も開催していたそう

Quma へえー!たしかに、家族や恋人以外の人と一緒に暮らすって、よく考えると稀なことですよね。
喧嘩とかありませんでしたか?

小林 なかったですね。それぞれ1人の部屋は持てていたし、ルームシェアって居心地よすぎるんですよ。誰かと喋るときは居間にいたりして、1人のときは自室にいればいい。
今までマンションでしか暮らしてこなかったので、庭付きの長屋に住むなんてすごく新鮮でしたね。

それがきっかけになって、住宅もやっていくようになって。家で過ごす時間がもっと豊かになるには?っていうことを考え始めたのはここでしたね。

会話の中から本当に必要なことを見出す

Quma 思い入れがある物件やお仕事はありますか?

小林 知り合いから「水回りだけ直したい」っていうリフォームの相談に乗ったことがあって。「親からもらったマンションだけど、古いのがいや。なんとなく嫌い」ってずっと言っていたんです。

でも、色々と質問していくうちに、キッチンの閉塞感が気に入らないポイントだとわかって。「水回りを新しくすればいい」という表面的な要望から、閉塞感を解決して居心地のよい空間にするっていう根本解決につながったんです。リフォームからリノベに変わったというか。
お金を予定より出してやった結果、思いの外快適に暮らせているって聞いたときは嬉しかったですね。勇気のいる選択だったと思います。

Quma 素敵ですね。

小林 キッチンの開口を大きくしたり、壁を一面貼っただけでちょっとした変更だったんです。そのちょっとがよかったって言ってましたね。

Quma それって絶対自分じゃできないと思います。

小林 会話の中から解決策を引き出せたっていうのだったかなって思うんですよね。本当に欲しいものをつくれたっていう実感っていう意味で、思い入れがあります。

Quma そういったお客さんとの相談で、気をつけてること等はありますか?

小林 リノベは具体的な案が決まってお話をいただくことが多いけど、それを求める本当の理由はなんだろうって深堀りしていくんです。
形だけじゃないところまでのヒアリングというか。どういう時間を過ごしたいからこういうの好きなんだな、とかを理解します。

Quma 「オープンキッチンにしたい」っていうのもテレビを見たいからなのか子供とコミュニケーション取りたいからなのか?とか。

小林昔より、言葉より印象で伝える方が多くなっているんです。

インスタとか、入ってくるビジュアルの情報が多いから、それを整理するっていうのが大事なんだなって思います。「なんとなくこれが好き」っていうイメージの解像度あげていったり。

そこから咀嚼して、「インスタとかで見たことなかったけどこっちのほうがいいね」って考えてもらえるようにもっと頑張ろう!って最近は思っています。

Quma「いいね!」を整理していくっていう作業。

小林 それが今の時代のリノベを手掛ける人の仕事になっていくんだろうなって思います。

Quma そのまま「いいね!」を詰め込むとガチャガチャしたりしますもんね。僕たちも、その人が本当に求めていることは何なのか?は丁寧に深堀りするようにしています。

小林 そうなんですよね。こだわりある人がやってるから、ヒアリングしていくと要望①/②/③/④が出てきて、それをただ単に並べていくと絶対に矛盾が生まれる。そこをどう解決していくかみたいなのは個人的には意識していますね。

形と見た目、それとライフスタイルも考えるので、リノベは難しいけど面白いです。

Quma ですよね。とても共感します。リノベで「求めていること」を整理する作業は、QUMAスタッフも腕の見せ所です。これからどんな物件をつくっていきたいですか。

小林 出会いですよね。リノベこそ、お客さんがいてヒアリングあってのものになってくると思うので、その人自身でも気づいてなかった欲しいものを、引き出せるようになっていきたいですね。

 

新築とリノベの違いや、東京という土地を全体で見たときに必要なこととしてリノベがあるという視点。設計士という立場ならではのリノベトークを楽しんでいただけたでしょうか。

実際にQUMAのリノベで小林さんを設計士として迎えることもできますので、過去の事例もぜひご覧くださいね。

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