トップページ コラム 快適でじぶんらしい暮らしを、リノベの後も継続するカギは“収納”にある?!
リノベ後もずっと“育てる“住まいづくり特集

快適でじぶんらしい暮らしを、リノベの後も継続するカギは“収納”にある?!

リノベする前というのは、理想の住まいでの快適な暮らしを思い浮かべるもの。 実際に、Webサイトや雑誌でもリノベ後の住まいの「見た目」の情報は豊富にあるものの、リノベ後の“リアルな”暮らしの情報というのはなかなか得にくいですよね。 だからこそ、今回はリノベ前に知っておきたい収納に関する考え方や収納の実例、ポイントなどについてご紹介していきます!

目次

「リノベをすればスッキリとした暮らしが手に入る」とは限らない!?

「リノベをしたらうちもこんなスッキリとオシャレな生活が…」とワクワクしますよね。

QUMAでご紹介している施工事例やリノベ体験インタビューでも、素敵なお住まいのご様子を写真で多数ご紹介しています。

ただ、施工例の写真はリノベ直後や、お引っ越し後間もない状態のことも多く、撮影前に施主さんが整理整頓してくださっている場合もあります。

さらに、物件によっては制限が設けられている場合もあります。そのため、必ずしもリノベをすれば収納スペースも“いい感じ”に増やせる、というわけでもないのです。

そこで、ここからはリノベ前に知っておきたい、収納に関する考え方や収納の実例、ポイントなどについてご紹介していきます。

リノベ後の生活の変化に対応できる部屋を考えてみる

当然ながら、現状の住まいに不満がなければリノベを考えることはありませんよね。リノベを検討される方の中には、資産として住宅を持ちつつ、自分の好きなものに囲まれた生活をしたいという方もいらっしゃいます。それに合わせて傾向として多いのは、人生の節目と思われる時期にいる方たちです。当然、未来のことは誰にもわかりません。
でも、どうせ同じリノベをするのであれば、今後ある程度予想される生活の変化に対応したいですよね。

いつかは子どもが欲しいと考えているカップルの場合

例えば、月単位で変化する服のサイズやおもちゃの趣味、子ども用の家具、学校などから持ち帰る作品など、よほど工夫をしない限り、子どもが生まれると持ち物は圧倒的に増えるものです。

子どもがいない今は「趣味のモノが置けるくらいだし十分」と収納スペースについて特に問題を感じていないかもしれません。
でも、いつかは子どもが欲しいと考えているのであれば、「ちょっと広すぎ?」と思えるくらい余裕を持たせておいてもきっと後悔はないはずです。

近い将来子ども部屋が必要になりそうなファミリー

「子どもが小学校になるまでに学区を考えてマイホームを」と考え、中古住宅を購入してリノベをするファミリーは多いもの。
さらに、子どもが個室を欲しがるようになることも珍しくありませんので、先を見越して個室を増やしておくのもひとつの手です。
もし、ある年齢にきたら独り立ちして欲しいと考えているのであれば、個室が必要な期間は実質10年もないかもしれません。

そのため、
レール上を移動させることで間仕切りにもなる収納
子どもがいる期間は寝室に、巣立てば収納にもなるロフトスペース
など、フレキシブルに対応できる収納を考えてみるのもおすすめです。

子どもが巣立ち、夫婦2人暮らしとなった夫婦

子どもが巣立った夫婦の場合、それぞれの個室を作ったり、孫が出来た場合のことを想定し、ゲストルームを設けておくというケースは少なくありません。

しかし、余裕があったり、反対に中途半端なスペースが出来てしまう場合には、トランクルームのような場所を作るのもおすすめです。理由としては、1人暮らしや若いファミリーの場合、住む地域によっては間取りに余裕のある家に住めないケースが少なくないからです。

「思い入れがあり捨てることはできないけど、今住んでいる家には置くスペースがないもの」などを、お金をかけずに置ける場所があると非常に喜ばれるでしょう。また、夫婦2人暮らしとなる世代では、親が亡くなった場合の遺品の保管場所に悩むことも多いもの。
遺品の保管場所として使えるスペースがあれば「遺品の保管のために土地を管理し続ける」といった問題も解消できるかもしれません。

収納について考える視点は?

せっかくリノベするのなら、リノベ後も収納問題を抱えることなく、スッキリとした暮らしをスタートさせたいところ。

そこで、ここからはリノベをする際の収納のポイントについて考えてみましょう。

導線から収納を考える

例えば、
今住んでいる物件と、リノベする物件の間取りが全く同じ
今住んでいる住宅をリノベするが、間取りは変えない

というのであれば、生活の導線が変わることは少ないですが、リノベでは壁を抜いて3LDKを2LDKにするケースなども多く、現在の導線から変化することも少なくありません。

リノベではついデザインや素材などの見た目にこだわりがちですが、

洗濯物を取り入れたらすぐ収納できるよう、ベランダ近くにクローゼットを作る
洗面所の近くにウォークインクローゼットを配置し、朝の支度をスムーズにする

など、実際の生活導線をイメージした収納を考えてみることもおすすめです。

適正量から収納を考える

リノベの際「今の家の収納はこれくらいだから、リノベ後は余裕をもたせてもう少し多めに収納が必要だな」というように、今持っているモノの量から収納スペースを考える方も多いかと思います。

しかし、家具や家電以外の、例えば食器やタオル、洋服などのある程度数のあるものについては、本当にリノベ後の生活にも今持っているその量が必要でしょうか?

例えば、
1日で必要なタオルの枚数を数えてみる
着た服は右から順にハンガーに掛ける(着ない服は自然と左側に集まる)
3か月以内に使った食器だけを集めてみる
消耗品に使い始めの日を書いておく(必要なストックの量を把握する)

といったことをしてみると、生活に必要な「モノの適正量」がわかってきます。

お金を出せば様々なものが手に入る世の中ですから、何も意識していないとモノが増えてしまうのはごく自然なことです。

油断をするとモノが増えることも見越して、リノベのタイミングで自分の生活に必要なモノの適正量も考えてみると良いでしょう。

リノベの際にオススメの収納設備実例

リノベを検討中の方には「収納ってテクニックも必要そうだし、ちょっとよくわからない…」という方もいらっしゃるのでは?。

そこで、ここからは実際にリノベの際にオススメの収納についてご紹介していきたいと思います。

家具も一緒に「造作」注文する

リノベの良いところのひとつに「ジャストサイズに作れる」という点があります。

例えば床から天井までの壁面収納などは、既製品を置いた時のように余分なスペースが出ることがないため、視覚的にスッキリとした美しい印象になります。

さらに、「部屋の一部」となっているので、耐震性にも優れています。
リノベの際に家具も一緒に造作することは、いわばオーダーメイドの家具を作るようなものなので、予算が少しかかることもあります。

しかし、「モノはここに収まる分だけ」と決めておけば、常にスッキリとした状態を維持する効果が期待できます。
また、新しい家具を買い足すことも減るため、長い目で見ればコストパフォーマンスにも優れているといえるでしょう。

高さ調節可能な棚柱をつけておく

棚柱は、お店の陳列棚にあるような、棚の位置を自由に変えることができるレールのことで、ガチャ柱やダボレールといった名前で呼ばれていることもあります。

棚柱をつけておけば、必要に応じて棚板の高さを変えることができるので、生活の変化や置くモノの変化に応じて収納スペースを変えることができます

棚柱のパーツはホームセンターなどで簡単に手に入れることできるため、リノベ後にDIYをすることも可能です。

ただ、リノベの際に造り付けの家具やカウンターなどを作る場合は、端材で棚板を作れることもあります。
そうすると、コストが抑えられるだけでなく、見た目に統一感を持たせることもできるのでおすすめです。

押入れをクローゼットにする場合の工夫

リノベをする場合は築年数の古い物件も多いため、押入れとして使われていた場所をクローゼットにすることも少なくありません。

ただ、押入れは本来布団を収納することを主な目的として作られているため、一般的に奥行が80㎝~90㎝あります。

一方、クローゼットの奥行は一般的に45~60㎝のため、単純に押入れの中段を取り外してハンガーパイプを取付けるだけでは使い勝手が悪いことも…。

そのため、押入れの床を補強してウォークインクローゼットにしてしまったり、奥に使用頻度の低い物がしまえるように棚柱や棚板をつける方法もおすすめです。

小上がりを作って収納を増やす

収納を増やそうとすると生活空間狭く感じてしまったり、購入した物件にはフローリングしかないという場合もあるでしょう。

そのような場合には、リビングの一部に小上がりを作り、その下の部分を収納スペースにする方法もおすすめです。

小上がりを作ることで、空間にメリハリを付けることもできますし、子どもが小さい時には小上がりが遊び場になることで下階への防音高効果も期待できます。

また、可動式の仕切りやロールスクリーンを取り付ければ、一時的な客間としても利用可能です。

気になる収納アイテムを自由に取り付けることも可能

リノベでは、業者が提案するアイテムだけではなく、自分で購入した収納アイテムを自由に取り付けることももちろん可能です。

例えばホテルの浴室にあるタオル置きや、バスマットを掛けておくためのバーなどを好きな位置に取り付けることもできます。

取り付ける素材と下地とのの相性や壁の強度の問題などもあるので、事前に業者と相談しておくこと必要です。

しかし、少し手間はかかっても、あまり一般の住宅では見かけないような収納も自由に取り入れられるというのはリノベならではの大きな魅力といえますね。

リノベで収納を作る際に注意したいポイント

リノベでは、各物件にある制約内であればかなり自由に収納を作ることができますが、収納を作る際には気を付けておきたいこともあります。

ここからはそんな注意点をご紹介していきたいと思います。

既製品のサイズをチェック

例えば棚やクローゼットの収納スペースを作る際に「だいたいこれくらいでいいよね」と、決めてしまうと後々デッドスペースを生んでしまうかもしれません。

例えば無印良品の収納ケースや天馬のフィッツケースなどの定番商品は、多少の仕様が変わることはあっても、基本となる規格サイズは変わりにくい傾向があります。

もしサイズ感に強いこだわりがないのであれば、リノベの際には既製品に多いサイズ感をあらかじめ把握しておき、それに合わせて収納スペースを作っておくことをおすすめします。

そうすることで、後々細かく区切る必要があるような収納が必要になっても、既製品を使って予算を抑えながら、無駄のない収納を確保することが可能になるのです。

最初からガチガチに考えすぎない

先に壁面収納の例をご紹介しましたが、最初からガチガチに収納スペースを作ってしまうのではなく、実際に生活をしてみて、

既製品で満足できるものが見つかるか
DIYできるのか
希望どおりの収納づくりを業者に依頼すべきか

といった方法を考えてみても問題はありません。

また、設計段階に「将来は棚を付けようかと考えている」といった話をしておくことで、「それえでは壁に補強下地を入れておきましょうか」といった話が生まれることも。

さらに、工事中に現場の様子を見ながら「こんなことってできるんですか?」といった細かい質問をすることももちろん可能です。

「今あるモノ」に合わせるのかどうかも考えてみる

収納スペースを考える際は、例えば冷蔵庫を置くスペースなど、

現在あるもののサイズで考えてしまってOKなのか
将来的に大きなサイズに買い替える予定があるのか

といったことについても考えてみましょう。

賃貸から賃貸への引っ越しとは違い、多くの場合、リノベでは間取りを自由に変えることが可能です。

そのことを念頭に、「収納するモノに合わせるか」、逆に「収納するモノを合わせるか」について考えることも大切です。

ただ、先にお伝えした「適正量」という考え方もあるため、、スッキリした生活を目指すのであれば「収納するモノに合わせる」という考え方に偏り過ぎてしまうのは少し問題かもしれません。

リノベはまたできる、でもなかなかできない!?

リノベは予算さえあればある意味何度でもできると言っても過言ではありません。

ただ、一度リノベをして、リノベした空間にモノが入り、生活が始まってしまうと、なかなか簡単に出来ない面もあります。

例えば「本当はクローゼットにしたいけど、予算を考えたら、今は押入れのままでいいや」といった場合は、後々リノベするならどれくらいの工期が必要かかなどを確認しておくことも大切です。

最初のリノベでまとめてやっておいたほうがいいこと、必要であれば後でも比較的簡単にできることなどをあらかじめ確認しておくと安心ですね。

住まいも諸行無常!?収納にはゆとりを

あれこれ考えて、じっくり吟味をしてリノベをしても、生活や使うモノというのは少しずつ変化していくものです。
特に収納について、アップデートを重ねていくことは実はとても大切なこと。ゆとりのある収納づくりがおすすめです。

リノベをしたいけど、床面積的に収納スペースがしっかり取れない気がする
モノが多いんだけど、スッキリ暮らせるリノベがしたい
収納にもこだわりたいけど、予算内でできるか不安

など、もしあなたが「本当に自分が満足できるリノベってできるの?」とモヤモヤを抱えているのなら、QUMAにもぜひご相談くださいね。

個別相談会を随時開催中

リノベに向いた中古マンション・戸建の物件探しや資金計画などのご相談や、現在所有中の物件のリノベーションなど、何も決まっていない方も歓迎しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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